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No. 79 KNOCK ON WOOD/ 未来の予測

No. 79 KNOCK ON WOOD/ 未来の予測

こんにちは!ほぼ忙しいとき以外は毎週土曜日に更新される動物園!動物園の飼育員のポールさんと愉快な動物の会話を聞いてみましょう。第79回目のお話”No. 79 KNOCK ON WOOD/ 未来の予測”はWOODPECKER、キツツキです!

和訳

WOODPECKER: I JUST WANT TO KNOW WHAT THE FUTURE TASTES LIKE.
(ウッドペッカー: わたしはただ未来の味がどんなのか知りたいのよ。)





基本解説

では、基本解説のページです。まず、今回の動物について情報を表にしました。そして英語について解説します。英語の基礎があれば説明すれば楽しんでもらえるというコンセプトでやっていきますね!


English 日本語
動物 WOODPECKER キツツキ
Kingdom/界 Animalia 動物界
Phylum/門 Chordata 脊索動物門
Class/綱 AVES 鳥綱
Order/目 Piciformes キツツキ目
SubOrder/亜目 Pici キツツキ亜目
Family/科 Picidae キツツキ科

メモ: Life/生物 > Domain/ドメイン > Kingdom/界 > Phylum/門 > Class/綱(こう) > Order/目 > Family/科 > Genus/属 > Species/種



I JUST WANT TO KNOW WHAT THE FUTURE TASTES LIKE.

  • タイトルの”KNOCK ON WOOD”は「何かが起こるか起こらないかを表現するフレーズ。また悪を退けるフレーズ」です。
  • 文の構造は”I want to know ~”で、「私は~を知りたい」ですね。大きく言ってSVOの文型です。参考:中学英文法 目的格「を」-中学1年生英語
  • “~”の部分ですが、”WHAT THE FUTURE TASTES LIKE”です。これは「未来の味が何みたいか」というような意味です。
  • “LIKE”の使い方が重要で「~みたいな」という意味で、「好き」という意味では無い事がポイントです!

よって、訳は「わたしはただ未来の味がどんなのか知りたいのよ。」となります。






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ちょっと深く

今回読んだ本は『シグナル:未来学者が教える予測の技術 』 エイミー・ウェブ (著) 土方奈美 (翻訳) です。








書評というと、かなりお堅い感じがしますし本に忠実ではなくてはいけない気がするので、いつもながら読んで考えたことや、思った事をゆるく書いていこうと思います。そもそもなんで僕がこの本を読もうと思ったかというと、これからくると言われいている激動の時代に少しでもアンテナを張り、事前に対処できる方法がほしいな、と思っていたからです。一番難しい世代は30代と言われており、まさに僕がそうなんです。逃げ切り世代がゴールテープを切るのを遠くに見ながら、新しい環境で新しい教育を受けたデジタルネイティブ世代が後ろからやってくるのを必死で走らなければなりません。ゆとり教育ですくすくそだった私は社会が変わったとしても、心にゆとりをもって生きていくために戦略的にトレンドを見分ける方法を知っておく必要があるのです!

著者のエイミー・ウェブさんは未来学(futurology)の専門の未来学者です。未来を予測するための学問があったなんて知りませんでした。未来予測って響きが、なんだか占いみたいですもんね。本屋でこの本に出会って初めのページをめくってみたとき、もし「出会うべきして出会いました。運命の出会いです。要するに買いなさい」みたいなことが書いてあったら、そっと本をもどしたでしょう。しかし冒頭にはエイミー・ウェブさんの秋葉原での体験談でした。もちろん目次を吟味して、著者の経歴を見て、また本のデザインもみてからですが、個人的には秋葉原がツボで、なんとなく親近感が湧いたのもありすぐに購入を決めました笑。



さて、本題に入りましょう。エイミー・ウェブさんはトレンドを見極めるために、また対処するために下記の6ステップを紹介しています。この6ステップが本書の骨子となっています。それぞれざっくり説明します。




1~4が分析、5.6が対策になります。

  • 1.社会の端っこに目をこらす
  • 2.CIPHERを探す
  • 3.正しい質問をする
  • 4.EATを計算する
  • 5.シナリオと戦略を考える
  • 6.行動計画の有効性を確認する




1.社会の端っこに目をこらす
社会を広く見て研究分野を観察し情報を集める。端っこというところがポイントで、まだ注目を浴びていない小さな点が無数に散らばっている。そしてその点と点を結ぶ作業もこの段階の内容。本書では例として「遺伝子操作の未来」を中心において、その周りに関係企業や分野なのどを配置しています。つながりが強いほど中心に近く、そうで無いほど遠いと言った具合です。ここではアイデア出しの意味合いが強いので、質の低い情報も入れていいし、現在の問題は将来に解決するかもしれない、工夫次第で使える様になるものは入れていいと考えていいです。ふるいにかけるのは後の作業となる。最後に想定(不確かなもの)と知識(真実だとわかっているもの)に分けて、後者に色を塗って「端っこのスケッチ」マップ(手がかりの束)が完成します。これで点と点の関係性が見えます。


2.CIPHERを探す
CIPHERとは、C: Contradiction(矛盾)、I: Inflection(変曲)、P: Practice(慣行)、H: Hack(工夫)、E: Extreme(極端)、R: Rarity(希少)です。
C: Contradiction(矛盾)・・・今までは組み合わせできなかったものがなぜか結合し進化している様子。例:車内でのわき見運転を助長するネット環境整備の拡充。
I: Inflection(変曲)・・・急激な変化を招く出来事。企業、製品、研究チームの買収など。
P: Practice(慣行)・・・すでに確立されていた慣行(価値観、概念)をそれが壊すこと。
H: Hack(工夫)・・・消費者や、企業、ユーザーが違う用途や方法で使い出し発展させること。
E: Extreme(極端)・・・新天地を切り開くため本気でやっていること。
R: Rarity(希少)・・・社会運動、コミュニティなど一見関係の無い様なものが人のニーズに答えたり社会の要素に影響を与える。
これらを徹底的に探すことでパターンを見つけることができる。


3.正しい質問をする
発見したパターンが本物のトレンドか見極めるための質問。いいなって思っても、あえて反対の立場に立ってその事物と向き合い、様々なテストをしてそれに耐えうるか検証。例えば「歯ブラシテスト」(歯ブラシの様に人はそれを毎日使うのか)など。


4.EATを計算する
トレンドがくるタイミング,、EAT(到着予告時刻)を計算する。トレンドが軌道にのると企業内部の変化、関連企業や政府など外部の変化が起こる。
トレンドのタイミング=テクノロジーの内的進歩I +/- 外的事象E
たとえばテクノロジーが到来しても外的要因の政府が規制したら広がらないし、逆にサポートしたら急速に広がる。 また、企業内のコントロールもテクノロジーそれ自体は及ばないので切り離して別要因として考える必要があります。


5.シナリオと戦略を考える
本の中ではトレンドに対する行動戦略を考えるにあたって本書では7つの質問を用意しています。今回はざっくり言うと、「ステークホルダーは誰か」、「変化をリードしているのは誰か」「競合企業はどう妨害、あるいは活用しているか」、「トレンドにより産業、企業、政府を越えて新たな協力関係が結ばれるのはどこか」です。そしてその事物を「起こりそう」、「起こるかもしれない」、「起こり得る」に分類しシナリオを作成する。人の判断は合理的では無いので、テクノロジーの進歩の時間軸と結果に対する非合理な感情的反応を考える必要あり。判断材料が出揃うまで決断を待つのも一つの手だが、最後は直感に頼らざるをえません。

確実性・高 確実性・低
重要度 今すぐ行動する 警戒を続ける
重要度 戦略の参考にする 忘れてよし!



6.行動計画の有効性を確認する
自分の選んだ対策やその行動戦略が、実行可能であるか妥当であるかの確認。爬虫類脳と言って、生命を維持するためにコンフォートゾーンから抜け出さない様にしようという無意識が普通の人にはあります。生命維持に必要な反面、真のトレンドがきたときに受け入れがたいという反応を示すものでもあります。最後のステップでストレステストを行わないと爬虫類脳がトレンド認識を誤った方に導いてしまいます。
最後のテストはFUTUREテストです。詳しくは本書を手に取っていただきたいのですが、ざっくり言うと下記の様になります。


F: Fundation(基礎)・・・組織内で同意や理解、さらには主要メンバーが変わったとしても支持されるかという基盤があるか。
U: Unique(独特)・・・それは唯一のもので真似されにくく独特か。
T: Track(追跡)・・・それのトレンドを追跡し、その評価指標があるか。
U: Urgent(緊急性)・・・ユーザーに差し迫った必要性があるか。
R: Recalibilate(手直し)・・・作った後のトレンドの追跡とその手直しのためにどれほど資金的時間的、資源があるか。
E: Extensible(拡張性)・・・将来の変化に対応可能か。組織内で解決できるのか、他社の力が無いといけないのか。



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さて、いかがだったでしょうか。めちゃくちゃ戦略的ですね!未来学と聞いたときはすこし胡散臭いなって思いましたがかなり体型的に、具体的に説明されてあったので大変参考になりました。僕のブログはざっくりなので詳しくはぜひ本を手に取っていただきたいです。今後のぼくの課題としては、まず1stステップの「社会の端っこに目を向ける」というところです。賢いアーリーアダプターになりたいですから><!冒頭にこれからくる激動の時代に備えたいと言いました。現代社会は本当に情報に溢れています。何がジャンクフードレベルの情報で何がおふくろの味レベルの情報(つまり自分にとって重要って意味です。)かわかりません。そこで、すこし6ステップは長いし疲れる気もしますが、情報の重要性を峻別するだけのフレームワークが存在するということを知っているだけでも違って見えてくると思います。マーケティング、企業経営者、新しいもの好き、クリエイターなどこの本を読んでおくべき対象は広いと思います。ただ”将来○○がくる!”というのではなく、それによる環境整備はどうすべきか、地政学的影響など波及効果まで考えてます。つまり個人として、ビジネスとして、国家として生存戦略を考えるときに必要な見方の一つである事は間違いないですね。


PS 1
そもそも、はずかしながら僕はトレンディーとトレンドの違いをしりませんでした。本書によると、前者は一時的な流行、後者は本当に長く続くものという定義付けをしています。トレンドとは、”人のニーズから生まれる。テクノロジーでそのニーズを満たし、進化を続ける他と一緒にできない点”という感じです。初期段階ではそれぞれが点在していて、その後お互いが結びつき主流になっていくようです。なんだかイノベーションに似ていますよねぇ。


本の中ではクリスパーキャス9、体内に埋め込むチップのトランスヒューマニズム、マジックリープなどの確実にくるトレンドも少し紹介していました。どれも本当にすごいテクノロジーです。クリスパーキャス9に関しては『CRISPR (クリスパー) 究極の遺伝子編集技術の発見』ジェニファー・ダウドナ(著)、 サミュエル・スターンバーグ(著)、櫻井 祐子 (翻訳)をご一読ください。トランスヒューマニズムは都市伝説スペシャルで特集していましたので興味のある方はそちらの動画をお勧めします。また、僕はデザイン職で働いていることもあってマジックリープというMR(ミックスド リアリティー)の会社に興味があってこちらはいつかプロダクトや社長の考えなどまとめてみたいと思っています。


PS 2
今回の漫画ですが、キツツキが”I JUST WANT TO KNOW WHAT THE FUTURE TASTES LIKE.”と入っていますね。最新のマジックリープのインタビューでCEOのRony Abovitzさんが”Magic Leap one , we call it creator edition so people who are enthusiasts developers creators brands artists partners people what want to get an early taste of what the future looks like. It’s not necessarily for everyone right away.”と言っていました。つまり、これから発売する第一弾のマジックリープワンは一般向けというより「未来がどんな感じかの最初の味を知りたい人向け」と入っています。この表現から今回のセリフを作りました。タイトルのKNOCK ON WOODは「何かが起こるか起こらないかを表現するフレーズ。また悪を退けるフレーズ」とのことです。トレンドを見極めいい未来にしていける様にKNOCK ON WOOD!




まとめ

今回も遊びに来ていただきありがとうございました。それでは、みなさん、よい週末をお過ごしくださいねー!そして、ぜひ他の動物も見てあげてくださいね↓



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Take care,

Zoo director/owner
Taka

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ABOUT ME
Taka
Zooと英語.comを運営、管理してるTakaです。毎日英語を楽しんでます。英語とフロリダが好きです。普段はグローバル企業のデザイン職で働いています。最近はAIを勉強しています。僕も成長したいし、みんなと成長したくてブログを運営しています。Twitterフォローしてください (*´∀`*) 人生は動物園みたいなもの!
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