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No. 68 Behavioral Economics for Cheaters/ ずるのための行動経済学

Behavioral Economics
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毎週土曜日に更新される動物園!動物園の飼育員のポールさんと様々な動物の会話を聞いてみましょう。第68回目のお話”No. 68 Behavioral Economics for Cheaters/ ずるのための行動経済学”はチーター、Cheetahです!




ずるのための行動経済学の和訳

PAUL: LOOK! I’M FASTER THAN YOU
(ポールさん: ほら、ぼくはきみより速いよ。)


CHEETAH: THAT’S BECAUSE YOU’RE A CHEATER
(チーター: だって、きみはずるをしているからね。)


PAUL: LOOK WHO’S TALKING. BESIDES IT’S A PART OF BEHAVIORAL ECONOMICS
(ポールさん: 人のこと言えないよ。行動経済学でいうとね。)





ずるのための行動経済学の基本解説

では、基本解説のページです。英語の基礎があれば説明すれば楽しんでもらえるというコンセプトでやっていきますね!


LOOK! I’M FASTER THAN YOU

  • “FASTER THAN”は「~より速い」ですね。

よって、訳は「ほら、ぼくはきみより速いよ。」となります。




THAT’S BECAUSE YOU’RE A CHEATER

  • “BECAUSE”は「なぜならば〜だから」という意味です。
  • “CHEATER”は「ずるをする人」という意味です。チーターではありませんよ!動物のチーターは”CHEETAH”です。チーターが「きみはチーター(ずるをする人)だ」と言っている点が今回の面白い箇所になっています。

よって、訳は「だって、きみはずるをしているからね。」となります。




LOOK WHO’S TALKING. BESIDES IT’S A PART OF BEHAVIORAL ECONOMICS

  • “LOOK WHO’S TALKING”はフレーズで、「人のこと言えないよ」、「そんなこと言えないでしょ」とかいう意味です。直訳したら「話している人を見よ」ですが、なんとなくニュアンスがわかりますよね!
  • “BESIDES”はここでは、”Anyways”のような「ま、とにかく」とかです。
  • “BEHAVIORAL ECONOMICS”は「行動経済学」です。詳しくは”3.ちょっと深く“で触れます。

よって、訳は「人のこと言えないよ。行動経済学でいうとね。」となります。


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ちょっと深く

今回ポールさんが「人のこと言えないよ。行動経済学でいうとね。」と最後に言っていますね。人はどの程度正直でどういう要因で不正をするのかという”人の行動を研究する分野”があります。そう、行動経済学です。それによると、ざっくりした言い方でいうと、みんなそれなりに不正を働きます。つまり、チーター(cheetah)にずる(cheater)といわれていますが、きっとチーターもどこかでちゃっかり不正を働いています笑。



考えるきっかけになった本は、
ずる――噓とごまかしの行動経済学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)ダン・アリエリー 著 /櫻井祐子 訳
という本です。

まずはじめに、わたしほど正直者はいないと思っていました。常にお天道様が見ていると思っているからです。ところが、著者のダン・アリエリー教授があらゆるケース、ファクターを通して実験をしていく中で、「あー、ぼくもこの条件だったらずるするなー、あーなんか似たような覚えがあるぞ〜」とか、、、。つまり、ぼくもちゃっかり不正を働く悪者だとわかってがっかり・・・・ではなく、条件次第で、みなさんと同じ(きっと)平均的にちゃっかりしてる普通の人かと思って安心しました。どんな人もみんなそれなりにちゃっかりレベルの不正を働いてしまうのです。お互いに親近感がわきますね笑

さて、この本をなぜ読んだほうがいいのかというと、もし自分がマネージメントする立場にある場合、人が不正を働く要因、条件を知ることができれば相手の良心だけに頼らずに、自分も主体的に不正を減らす場の整備をすることができるからです。信頼しているメンバーが不正を働いてしまったら、その人に必要以上の不信感を抱かずに、場の整備をできなかった自分にも改善点を求めることができるかもしれません。

そう、なにもトラブルが起きません笑!

ありがたいことに、本の後半に人が不正を働く要因、条件を1つの図で表してくれているので、ものすごくわかりやすいです。この本は、偉くなるなら読みましょう!偉くなる前に読みましょう!偉くなっても読みましょう!

自分も含め人間をより理解することができますよ。優しい嘘のようなあっていい不正は残しつつ、本当に減らしたい不正は場を整備して環境を整えることができたらもっと人生らく〜に、知的に生きることができるなと思いました。行動経済学の本もっともっと読んでいきたいです。

さぁ、読みましょう!今日も読書!

【 余談 】
僕は福岡に住んでいて西鉄バスを利用します。カナダのトロントから友人が遊びに来てバスを利用しました。支払いのシステムを彼に教えてあげました。”バスに乗った時に番号のついたチケットをとって、下車時に表示板で番号を見て金額を確認し、下車時にお金とチケットをBOXに入れる。”
その時彼は「支払いはBOXに入れるという一瞬だから、番号を運転手が確認できないし、小銭だとお金が正確かどうかわからない。これは不正が起こるんじゃないか?」
彼の名誉のために言っておきますが、彼は、自分はプログラマーだからあらゆるケースを検証するのが好きなんだと言っていました。決して数十円得をしようと思ったのではありません。多分。
でもこれってズルしようとしたらできちゃいますよね。(さらに彼にとって日本は外国。これも不正を働きやすくする要因ですね。)彼はちゃんと支払いましたが(多分)、わたしは考えたこともなかったです。
このバスの支払いシステムで、ダン・アリエリー教授に検証していただきたいと思いました。もちろん、ここ福岡の西鉄バスで笑。






ずるのための行動経済学のまとめ

今回も遊びに来ていただきありがとうございました。
それでは、みなさん、よい週末をお過ごしくださいねー!

Thanks for visiting here and taking your time! Hope you enjoyed it. What kind of animals do you like? Let me know and give me the inspiration for the next comic! Have a great weekend!




Take care,

Zoo director/owner
Taka

ABOUT ME
Taka
Zooと英語.comを運営、管理してるTakaです。毎日英語を楽しんでます。普段はデザイン職で働いています。僕も成長したいし、みんなと成長したくてブログを運営しています。