こんにちは!毎週土曜日に更新される動物園!動物園の飼育員のポールさんと様々な動物の会話を聞いてみましょう。第78回目のお話”No. 78 SELF DEFENSE/ 自己防衛の方法”はOPOSSUM、オポッサムです!
和訳
OPOSSUM: TO SURVIVE THIS STRESSFUL SOCIETY, YOU SHOULD APPROACH IT BY HAVING SOME SELF DEFENSE SKILLS.
(オポッサム: ストレス社会を生き抜くには、自己防衛手段を持たねばね。)
Mr. PAUL: WHAT DO YOU HAVE?
(ポールさん: きみは何を持っているんだい?)
OPOSSUM: I CAN PLAY POSSUM.
(オポッサム: 死んだふりすることだよ。)
基本解説
では、基本解説のページです。まず、今回の動物について情報を表にしました。そして英語について解説します。英語の基礎があれば説明すれば楽しんでもらえるというコンセプトでやっていきますね!
English | 日本語 | |
---|---|---|
動物 | OPOSSUM | オポッサム |
Kingdom/界 | Animalia | 動物界 |
Phylum/門 | Chordata | 脊索動物門 |
Class/綱 | Mammalia | 哺乳綱 |
Superorder/上目 | Marsupialia | 有袋(ゆうたい)上目 |
Order/目 | Didelphimorphia | オポッサム目 |
Family/科 | Didelphidae | オポッサム科 |
メモ: Life/生物 > Domain/ドメイン > Kingdom/界 > Phylum/門 > Class/綱(こう) > Order/目 > Family/科 > Genus/属 > Species/種
TO SURVIVE THIS STRESSFUL SOCIETY, YOU SHOULD APPROACH IT BY HAVING SOME SELF DEFENSE SKILLS.
- “TO SURVIVE”は「生き抜くため」という意味ですね。TOの意味は幾つかありますが、ここでは”~するために”という目的を表すことです。
- “SHOULD”は「~すべき」という意味です。SHOULDのあとは動詞の原形です。
- “SELF DEFENSE SKILLS”は「自己防衛の技術」という意味です。自己防衛手段というほうが日本語としてはいいですね。
よって、訳は「ストレス社会を生き抜くには、自己防衛手段を持たねばね。」となります。
WHAT DO YOU HAVE?
- WHATの一般動詞の疑問文の作り方はこちら: 中学英文法 What do …?-中学1年生英語
- WHATのbe動詞の疑問文の作り方はこちら: 中学英文法 What is …?-中学1年生英語
よって、訳は「 きみは何を持っているんだい?」となります。
I CAN PLAY POSSUM.
- “PLAY POSSUM”は「死んだふりをする」という意味です。”I can fake my death”とも言えます。
よって、訳は「死んだふりすることだよ。」となります。
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ちょっと深く
今回読んだ本は『変身・断食芸人 (岩波文庫)』です。
書評というと、かなりお堅い感じがしますし本に忠実ではなくてはいけない気がするので、いつもながら読んで考えたことや、思った事をゆるく書いていこうと思います。
今回読んだ本はフランツ・カフカによって書かれた有名なドイツの文学作品『変身』です。主人公は会社員なのですが、親の借金もあってあくせく毎日働かなくてはなりません。旅行出張が本当に嫌で辞めたいきもちでいっぱいですが、いつものように朝はやってきて、出勤しなければなりません。ああ〜なんかここを読んだ時点でわかるなーって思います。昔働いていたところが結構タフな環境だったんで、朝がすごく気怠かったのを思い出します。みなさんも、同じ経験あるかたも少なくないと思います。まさにブラックな環境でこんな感じです・・・・。
話を戻しますと、その朝は様子が違っていました。ある朝目覚めると体が思うように動かず、精神的にも参っていて・・・・なんと・・・・毒虫になってしまっていました!毒虫ですからね。僕は、”もしかしたら、これは鬱を表現しているのかな?”と思いました。まぁ、僕はそう読んだのですが、うつ病になった本人、周りの目線はまるで害虫を見るのと同じぐらいになってしまうという事なのではないでしょうかね。働かず生産性0で、ただ家の貯蓄を蝕む穀潰しなわけですからね。毒虫をニートや引きこもり、鬱病患者のメタファーとして読むと、ぶっとんだ話としてではなく、身近にある問題として深刻に受け止めるコトができます。(根拠は?と言われると、文学作品を深く読み込むには、研究所を参照にしたほうがもちろんいいのでしょうが、ただの読書好きが本当に感想を書いているということでご了承ください><)!また、家政婦のお婆さんに「クソ虫」と呼ばれていたのは読んでてなんだか、悲しくなりましたね〜。。。出勤できないだけで、部長が家まで押しかけてくるってのも超絶パワハラですよ。気になったのが、主人公の父親がりんごを毒虫に投げつけて致命傷になるのですが、これもなぜりんごなのであろうかとも思いました。キリスト教的な意味合いがあるのでしょうかね。なにやらいろいろ考察してみるのも文学作品の面白いところですね。
さて、労働環境がブラックすぎて鬱になってしまう、命を絶ってしまう、というのは文学作品に見られるので、現代社会特有のものではないみたいです。一体どうすればいいのでしょうか。自然界では人間界以上に弱肉強食で理不尽な世界ですから、発想を転換して、動物に学ぶコトはできないでしょうか。力を持っていない動物もいます。今回の漫画のオポッサムですが、オポッサムはピンチになると死んだふりで危機回避しようと思います。相手が自分に興味を失ってくれるのを待つという事ですね。この現代のストレス社会を生きる私たちも、鬱になる、命を絶とうとしてしまう前に、命をかけた本気の死んだふりをかましてその場から逃げること、同じく相手が興味を失ってくれるのを待つという防衛方法が絶対必要だと思います。物語の主人公はその死んだふりができずに最後は死んでしまいました。自然の英知としての死んだふりという防衛手段を武器として持っていたほうが、実は強く賢い生き方なのだと思います。
大きな会社は社員のメンタルのケアまで担当する部署がしっかりしているイメージがありますが、ベンチャーや小さい会社などはなかなかそこまでお金を使えず、ないがしろにされてしまいますね。僕の場合、転職をしていくつか会社を知っていますが、200人規模のベンチャー企業で、正社員でしたが健康診断すらなかったこともありました。大企業ならいいかというと、そうでもなくて労働環境の問題が大きく取り上げられて社会問題化したのでもはや働いてみるまでわからないという感じになってますね。ということで、自己防衛方法を整理しておきましょう。
- ブラック環境は現代特有のものではなく、歴史的に長くよくある事なので悩んであなたが弱いわけではない。
- 死んだふりをして相手が興味を失ってくれるまで待つ。具体的には逃げる、など。
- オポッサムを思い出す。
オポッサムは死んだふりをして、敵が去った後は何事もなかったのようにすっくと立ち上がって次の1歩を歩はじまます。僕たちの人生もこんな感じでいいのではないでしょうか。毒虫に変身してしまう前に自分の死んだふりという武器があるコトを知りましょう。
就活生と話す機会があって、ブラック企業にすごく怯えていました。人の価値観によってブラックかどうかは変わりますし、正直言って、入ってみないとわからないですよね。もしブラックだったら、やめる事の勇気をもって就活に臨んでほしいと伝えました。やめる事は根性のない事、弱い事って思って欲しくないです。逃げる手段は自然界の英知でもあるのです。
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まとめ
今回も遊びに来ていただきありがとうございました。それでは、みなさん、よい週末をお過ごしくださいねー!
そして、ぜひ他の動物も見てあげてくださいね↓
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Take care,
Zoo director/owner
Taka