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どんな本?
みなさん、こんな疑問持ってませんか?
- ビジネス英語って何?
- グローバル環境のビジネスシーンを知りたい
- グローバル環境にいるけど英語が伸び悩んでいる、など
ちなみに、僕は”グローバル環境にいるけど英語が伸び悩んでいる”という問題を抱えていました汗。そんな中、今回読んだ本は、『世界で活躍する日本人エリートのシンプル英語勉強法』戸塚隆将 著です。今回はこの本をみなさんに紹介したいと思います。
まず、著者の戸塚隆将氏はどんな人なのでしょうか。下記、Amazonからの一部抜粋です。
1974年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。ゴールドマン・サックス勤務後、ハーバード経営大学院(HBS)でMBA取得。マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、2007年、シーネクスト・パートナーズを設立、代表取締役に就任。同社にて企業のグローバル事業開発およびグローバル人材開発を支援する。
著者の戸塚隆将さんは名門校で学んだり、世界的なコンサル会社で働かれた後に英語教育に特化した会社を経営しているとのことですね。一言で言うと・・・「すごぉーーー!」と言う感じですね。
少しでもそのエリートな著者の脳みそを一端を伺えたらな、と思い拝読いたしました。本の中では英語学習についてはもちろんですが、ビジネスシーンのことも詳述されていました。しかし、僕が一番驚いたのは著者の苦い体験。実はぼく自身も同じような苦い経験をビジネスシーンで連発しており、一気に本にのめり込み、戸塚さんのメソッドで自分なりに対策を練ることができました。では、なぜこの本を手に取るべきかという視点から、この本の概要をみなさんにシェアしていきたいと思います!
【読むべき理由1】:目指すはシンプルな英語
ゴーン社長に見るシンプルな英語
英語というと敷居が高いようなイメージがあるかもしれません。英語ができるときくと、”難しいことをぺらぺら話すんだろうな”って思いますよね。ですが、私たちが知らなければならないことは“グローバルのビジネスの場での英語がいかにシンプルであるか”ということです。
本の中で日産の社長であるゴーン氏の英語を例に出して、グローバルリーダーの英語がいかにシンプルかを紹介しています。
I would say, between Nissan and Renault, the difference are very big. Very big.(p49)
この様に、結論を明確にしてはっきり述べることの方が、ペラペラ喋るよりとても大切なわけです。本の中では、他にもスティーブ・ジョブズの英語も紹介しています。
[icon icon=icon-comment size=30px color=grey ] Very bigを2回も言っていますね!ビジネスでのリアルな英語ですが、タイトルを思い出してください。『世界で活躍する日本人エリートのシンプル英語勉強法』ですね。そう、シンプルなのです。著者の戸塚さんは、この最初の目標設定の大切さを伝えています。目指すべき英語はシンプルな英語だということを明確にしましょう。わかりやすさが何より重視されるわけですね。
【読むべき理由2】:シンプルなビジネス英語学習メソッド
シンプルな英語を獲得する6ステップ
本の中ではシンプルな英語を獲得する6ステップが紹介されています。この6ステップが本書の肝要です。この6ステップは英語の4技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)をカバーしています。例えば、最初のステップだけを紹介しますと、「ブロークンでもいいからとにかく話す」です。スピーキングに対するアドバイスですね。伝わる楽しさ、伝わった時の感動をまず感じましょう。これは僕も完全に同意なのですが、その感動は自分にしかわかりません。本当に面白いです。他のステップも交え6ステップを意識していくことが、ビジネスシーンで本当に必要とされるシンプルな英語の獲得につながると思います。
シンプルな読み方
そして英語を読む側もシンプルに読めばいいのです。著者の戸塚隆将さんはゴールドマンサックスで新人時代に英語で書かれた契約書の雛形を渡されました。法律用語が並んでいる分厚い資料に圧倒され上司にアドバイスを求めました。もらったアドバイスは、「この英文は要は何が言いたいの?」を掴めということ。主語と述語、何がどうるすのかという関係を明らかにし、大枠をつかむことの大切さを学びます。そうすることで、難しく見えた英語がシンプルになるのです。
シンプルな伝え方
本書では、シンプルな伝え方も紹介しています。日本の仕事環境でもそうだと思いますが、コンテクストが共有しにくい英語でのビジネスでは特に明確さが重視されますよね。そこで、方法として、「まず結論。その根拠を3つ用意し、また同じ結論。」という極めてシンプルな論理の組み立てが理想的です。
[icon icon=icon-comment size=30px color=grey ] 「シンプルな英語」、「シンプルな読み方」、「シンプルな伝え方」。どれも共通するのはシンプルさ。シンプルに説明したので(笑)、具体的にどうやって実践するかもぜひ本書で確認して欲しいです!
【読むべき理由3】:著者の苦い経験
国際会議にて、アクセントの強い英語に苦戦したことがあり、また単純な英語を返せばいいのにその英語が出てこなかった経験や、ハーバードビジネススクールでリスニングができず悔しい思いをしたことなどの苦い経験を赤裸々に告白されています。現地に行けばそのうちになれる、と思っていたそうですがそうではなかったそうです。国際舞台ではあなたが日本代表です。講義で先生に英語力のせいで言いたいことも言えないのはつらいです、、、戸塚さん自身のご経験から、英語力を分析してメソッドを組みたてています。
[icon icon=icon-comment size=30px color=grey ] 「国際会議でのアクセントの強い英語に苦戦したこと」これ経験あるんですよね〜。そしてそれがどれほどつらいか、よくわかります。ぼくが戸塚さんのこの苦い経験を語ってくれていることに大変感謝している理由は、「自分にもできるかもしれない」と思えたからです。世界で活躍している人=もともとスーパーマン、みたいなイメージがあったのですが、最初は誰もが1からスタートしているんだなと知れたことはモチベーションにつながりました。
【書評】『世界で活躍する日本人エリートのシンプル英語勉強法』 まとめ
これから外資系で働きたいと思っている方や、すでに働いていて英語が伸び悩んでいる方がぜひ読んで実践して欲しいと思いました。この本は目指すべき英語がシンプルな英語であること、そしてそれぞれの技能をいかに伸ばしていくかということが詳述されています。やる気があっても、気合があっても、ベクトルを間違えたり、正しいゴール設定がないと空回りですよね。それではあまりにもったいないです。ぜひ、この本でメソッドを学んで実践してみませんか。戸塚さんが勧めているのは、まずは3ヶ月集中してするということです。ぼくは自分の苦手分野に集中してすでに始めていますので、みなさんと一緒に成長できたらうれしいなと思っています。
ちなみに僕はリスニングに特化して勉強していきます。僕は外資系に勤めているので、英語での国際会議に参加することがあります。アクセントの強い方の発音がさっぱり分からず泣きたくなることもありました。さらに、このアクセントの強い英語ってどうやって勉強すればいいか分からなくてずっと悩んでしました。しかし、戸塚さんのメソッドを聞いて光が見えました。
最後に紹介したいのが戸塚さんの英語に対する考えです。なぜ今この本を書くか、その問いに著者はこう答えています。
英語は私たちにとって何なのか。私は「資産」だと思っています。(p6)
[icon icon=icon-comment size=30px color=grey ] ぼくも、同意見です。英語ができるのとできないのでは人生が全然ちがって見えてきます。コミュニケーションを取れる幅が広がるのはもちろん、自分の中でも違った見方ができます。英語はまさに自分を成長させる人生の資産となり得ると考えます。多くの英語の書籍が出版されていますが、本当にいいバイブルを1冊選んで本気で取り組んでみてはいかがでしょうか?
おまけ-ぼくの実践編
この本は実践してはじめて意味があると思います。僕自身この本を読んで実践してみたことをシェアしますね。みなさんが本を読んだと仮定して書いていきますのでご了承ください。
【リーディング編】
これはステップ3を意識した学習方法だと思います。
本の中で勧めてあったハーバード・ビジネススクールのケーススタディの教材を使ってみました。
僕が購入した資料は“Godiva Japan: Think Local, Scale Global”です。高級チョコレートブランドのゴディバの日本市場へのアプローチについてです。僕も外資系企業で勤めているので日本市場へのアジャストについて知りたかったからです。このケーススタディはディスカウントもあって日本円だと950円で購入できました。内容はざっくりこちらのページ(No. 82 A SWEET JEWEL/ 甘い宝石)の後半に書いています。興味があれば参考にしてください。
読み方としては、本に書いてある通り「要は何が言いたいか」、「誰が/何が」、「どうする/どんなだ」を意識して読みました。いくつかわからない単語がありましたが、コンテクストから想像して読み進めることができました。勉強のために最後に確認はしましたがね笑。この機会に一度ハーバード・ビジネススクールのケーススタディに挑戦してみるのもいいかもしれません。
【リスニング編】
これはステップ4を意識した学習方法だと思います。
僕は何を隠そう、僕はリスニングが苦手です。教科書に出てくるようなきれいな発音は全然問題ないのですが、1年ぐらいカナダにいた時もジャマイカ出身の人の英語や、フィリピンのアクセントの強い英語はよくわかりませんでした汗。そのまま解決できずに帰ってきて今英語を使う現場で仕事をしていますが、英語会議の時にアクセントが強い方と話すと「・・・・?」ってなります。しかし、スクリプトのある教材で根気強く実践していくことで理解できるようになるとのことですので、諦めずに実践していきます!
本書で紹介していたリスニング教材はいろいろありますが、ポイントはスクリプトのある教材でリスニングをする、ということなので僕が最近ハマっているサイトも紹介しておきます。
FREAKONOMICSというサイトです。『ヤバい経済学』や『0ベース思考』の著者のインターネットラジオ番組です。各界のトップのインタビューでしかもスクリプトがあり、さらに無料って、こんなすごい教材はありませんよね。(他にみなさんが何か知っていたらコメント欄で教えてください笑。)ただ、もちろん日本語訳はないので中級者〜上級者向けになると思います。僕もこのサイトを紹介していただき、それ以来どっぷり浸かっています笑。教えてくれた方、ホントに感謝です!!!
リスニングが苦手なので、少しだけメソッドからメモをします。
戸塚さんの分析されているリスニング力:「英語の音を聞き取る力」、「発言の要旨を読み取る力」。
- 「英語の音を聞き取る力」のUP方法:音読して、ネイティブの音と確認。
- 「発言の要旨を読み取る力」のUP方法:多読と要は何が言いたいのかを常に意識。
やみくもに勉強するより、この様にクリアに分析し対策も紹介してくれるのは本当にありがたいです。
【スピーキング編】
これはステップ1と6を意識した学習方法だと思います。
僕は週一で必ず話すイギリス人の友達がいます。また、時間のあるときに話すアメリカ人の友達が2人、ブラジル人が1人ぐらいですね。また、今月からオンライン英会話を初めて見たので、フィリピン人とよく話しています。話していて特に困らないのですが、大切なのは本に書いてある通り「ブロークンでいい」ということです。いちいち文法を考えてなく、伝わればいいかというい意味での覚悟が必要だと思います。あとは、ステップ6を意識して、きちんと文章で答えるようにも意識しています。
話は変わりますが、竹中平蔵さんが言っていたことなのですが、スピーキングはネイティブを目指すのではなく、できる日本人を目標にすべきとおっしゃっていました。ぼくの実践として、英語を話すときは、ブロークンでかつ、シンプルに、また英語がうまい日本人をイメージしながら話すように心がけたいです。
【ライティング編】
これはステップ5を意識した学習方法だと思います。
僕の場合はこのサイトをバイリンガルで作るときがあるので、そこがアウトプットの場になています。外国人の友達に「英語で書いたから読んで〜」って言ったら「ここはこういう表現の方がいいよー」って教えてくれるので助かっています。これは僕の場合なので、みなさんは学生さんならALTをつかまえたり、自分でネットで外国人の友達探してみたりするといいと思います。ステップ5にあるように今後はもっと構成にも力を入れて書いていければよりわかりやすい文章が書けると思います。実践していこうと思います。
また、英語学習となると、個人的にもう一つ絶対忘れてはいけないことがあると思います。それは、”英語を学ぶ”ということではなく、”英語で学ぶ”ことです。
今回選んだ教材たちは、ビジネスや学問の最先端やリーダーの考えに触れることができるものです。もちろん英語のスキルを上げることはもちろんですが、そういった一流のもの、トップのトップの考えを学ぶ過程で英語を伸ばすということを意識したいです。英語で何かを学べば得るものは大きいし、大きな成長を期待できますよね。
同じ本を読んだ仲間と一緒に成長していけたらいいなと思い、本の書評だけではなく、自分の実践も含め、僕の課題とその取り組みをシェアしてみました。みなさんはどうでしょうか。ぜひ教えてくださいね!この本は英語をビジネスシーンで使う人に対して色々な角度からヒントを提供しています。英語の読み方、発音、論理的思考、失敗から学ぶことなどなど。みなさんもご一読して問題を見つけ出し、その問題を一つでも多く解決していきましょう!ぼくもやりますので、ぜひぜひ一緒にやりましょう笑!
戸塚さんの言うように英語は資産であると思います。AIやテクノロジーでもう直ぐ簡単に機械を通して話せる日がくると思います。だからこそ、コミュニケーションをとる方法として自分で英語がしゃべれるということの価値が何倍にも膨れ上がるのではないかと思います。一緒に楽しく勉強しましょう!同士求む笑!
Zooと英語, Taka